「なんとなくだけど離婚したい」
「なんとなくが理由で離婚できるか知りたい」
「理由はないけど、結婚生活に疲れた」
上記に当てはまる人は、理由が思い当たらないけど結婚生活がこのままでいいのか考えているのではないでしょうか。
なんとなくだからと、離婚を先延ばしにしていると将来の可能性が狭まる可能性があります。
本記事では、以下について説明しています。
- なんとなくが理由で結婚できるのか
- なんとなくの理由を明確にする方法
- なんとなくでも早く離婚したい時の対処法
なんとなくの理由が明確になれば、このまま結婚生活を続けるか離婚するかの判断材料になります。
たとえ、離婚しなくてももやもやしたまま結婚生活を続ける必要がなくなるので、なんとなく離婚したいと思っている人はぜひ記事を最後まで読んでみてください。
なんとなく離婚することは可能?
まず初めに、なんとなく離婚することは可能です。
ただ、離婚する理由がなんとなくと直接伝えてしまうと、相手が納得してくれない場合がほとんどです。
本記事では、なんとなくでも離婚を成立させる方法を順に紹介しているので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
なんとなく離婚する人の割合
令和3年度の司法統計では、離婚の申立理由を「性格の不一致」にしている割合は、夫で約59%、妻で約37%とどちらも他の理由を圧倒しての1位となっています。
参考:令和3年 司法統計年報
特に理由がない、なんとなくの離婚を司法統計では「性格の不一致」として集計しています。
なにかしらの、価値観の違いが許せなくなったり、決めたルールを破ったりなどが、最終的に「性格の不一致」へと呼ばれる状態の要因となります。
なんとなく離婚する人が増えている理由
現代の社会では、個人の幸福追求や自己成長への意識が高まっており、結婚の価値観や役割分担の見直しが進んでいます。
これにより、関係の不一致や個人の成長との兼ね合いで離婚を選ぶ人が増えています。
また、女性の社会進出や経済的独立の増加も影響しています。
経済的な自立が容易になったことで、経済的な理由や依存関係から解放され、なんとなく離婚する人が増えています。
さらに、情報化社会やSNSの普及により、異性との出会いや情報の入手が容易になったことも影響しています。
なんとなく離婚したい時にも理由がある
なんとなく離婚したい人にも、突き詰めれば必ず具体的な原因を見つけることができます。
なんとなく離婚する人に多い原因を4つ紹介するので、自身に当てはまる原因があるか確かめてみてください。
まずは、結婚生活に少しでも引っかかることがあれば書き出しておくと後々見返しやすいので、おすすめです。
相手からの思いやりを感じられなくなった
まず、思いやりが感じられなくなる原因として、夫婦間のコミュニケーションの問題が挙げられます。
言葉や行動で思いやりを示すことができない、相手の気持ちやニーズに十分に耳を傾けられないなど、コミュニケーションの不和が思いやりの欠如につながる場合です。
時間やエネルギーの制約から、相手に対する思いやりが薄れてしまうのです。
さらに、感情の不一致や価値観の相違も思いやりの減少に影響を与える可能性があります。
相手との意見の食い違いや、価値観の違いが相互理解や思いやりの表現を妨げることです。
ただし、個別のケースによって理由は異なるため、相手からの思いやりを感じられなくなる具体的な要素は多岐にわたることを認識しておく必要があります。
経済的に安定していない
なんとなく離婚する人が経済的に安定していない理由は、以下の要素が関与している可能性があります。
まず、経済的な負担や不安が夫婦関係に影響を与えることが挙げられます。
また、職場の問題や仕事の不満も経済的な安定感に関連しており、仕事の安定性や収入の面での不満や不満足感が高まると、夫婦の生活にも影響を及ぼすことがあります。
さらに、経済的な力関係の不均衡も離婚の要因の一つです。
収入の差や経済的な責任の不均衡が夫婦間の不満や緊張を引き起こし、離婚を考える一因となる場合があります。
モラハラに当たることを言われる
モラハラは、相手に対して心理的な苦痛や嫌がらせを与える行為や言動のことを指します。
相手を蔑視し、侮辱する言葉を使ったり、恥ずべき秘密を暴露したりするなど、言葉による攻撃や傷つける行為が含まれます。
さらに、相手を経済的に依存させたり、社会的な制約を課したりして自由や独立を妨げる行為も含まれます。
モラハラは精神的な苦痛をもたらしますが、当人がモラハラと気付きにくいことが特徴です。
上記の内容に少しでも当てはまることがあれば、モラハラとなるので弁護士への相談も視野に入れてもいいかもしれません。
生理的に相手を受け付けなくなった
生理的に相手を受け付けなくなることは、夫婦関係において重要な要素です。
パートナーとの性的な欲求や好みが合わない場合、性的な満足や興奮を得られないことが生理的な不快感を生む原因になります。
相手の外見や体型の変化、健康問題による身体的な魅力の喪失は、生理的な引かれ感や魅力の欠如を引きおこすので、なんとなく離婚したい原因の一つです。
ただし、生理的な不適合感は個人の主観的な感じ方に基づくものなので一概には言えません。
なんとなく離婚したい人は、些細なことでも積み重なることで、生理的に一緒に暮らすことが困難な場合もあるので、まずは弁護士などへ相談することをおすすめします。
なんとなくでも早く離婚をしたい時の対処法
なんとなくが理由で離婚したい人でも、早く離婚する方法をご紹介します。
なんとなくでは納得してくれないケースが多いので、離婚理由を明確にする方法や別の手段も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
離婚したい理由を明確にする
離婚を考える際、理由を明確にすることは重要です。
以下の理由が明確化することによって、離婚の判断や将来の方向性をより明確にすることができます。
離婚を考える理由は様々ですが、具体的な不満や問題を特定することが重要です。
次に、自己の幸福や満足度を考えることが重要です。
自分自身の人生の目標との整合性を考え、離婚によって自己の幸福を追求することできる場合もあるので、離婚理由と合わせて離婚後に何をしたいかも考えておくといいでしょう。
相手に離婚したい理由を伝える
離婚を考えている理由は相手にも伝えると、コミュニケーションを通じて、自分の感情や思いを相手に正直に伝え、相互の理解を深めることができます。
離婚の理由を伝えることで、問題の解決や改善の機会が生まれ、相手に具体的な問題や不満について双方が議論し、解決策を見つける可能性があります。
また、相手に自身の負担や苦悩を共有することを意味し、相手が自身の気持ちや状況を理解し合うのに役立ちます。
離婚の理由を伝えることは、関係の終結を迎えるためにも重要です。
さらに、互いの未来への尊重と成長を促すことにも繋がります。
相手に自身の意図を伝えることで、お互いが新たなスタートを切り、個々の成長を追求することができます。
しかし、相手に伝える際には配慮と尊重を忘れず、建設的なコミュニケーションを心掛けることが大切です。
離婚を前提に別居する
離婚を前提に別居することは、夫婦間の問題を解決するための一時的な手段として有効です。
別居によって一時的に距離を置くことで、感情的な状況から抜け出し、冷静に状況を判断する時間や空間を得ることができます。
これによって、離婚の是非や将来についてより客観的に考えることができます。
別居によって、個々の時間と空間を確保することができます。この期間を活用して、自己の成長や目標の追求に集中することもできます。
別居は、離婚を前提とした一時的な解決策であり、関係の修復や再構築のための貴重な時間となることがあります。
話し合いでの離婚が厳しい場合でも、別居期間の長さによっては、離婚調停で有利に働くので、早く離婚したい人はまず別居することをおすすめします。
離婚の理由を明確にする方法
離婚したいけど、なんとなく離婚したいだけの人が理由を明確にするための方法を紹介します。
なんとなく離婚したいと相手に話して離婚の承諾を得ることは難しいので、ぜひ記事を参考に、具体的な離婚理由を伝えるための準備をしてみてください。
離婚理由を明確にして、将来の選択肢を考える必要がある
離婚を考える際には、自分自身の幸福や満足度を重視することが重要になるので、結婚生活で不満や不幸を感じている場合、離婚は自己の幸福追求の一つの道となり得ます。
離婚を考える際には、自分自身の感情や状況を冷静に分析し、離婚の理由を明確にする必要があります。
将来の選択肢を考えることで、自己の幸福や成長、安定した生活を実現するための道筋が見えてくるでしょう。
自分の気持ちを整理する
離婚を考える際には、自分自身の幸福や満足度を重視することが重要と紹介しましたが、結婚生活で不満や不幸を感じている場合、離婚は自己の幸福追求の一つの道となり得ます。
相手と相談して自身の気持ちを確かめる
離婚を考える場合、相手とのコミュニケーションをとり、相手に自分の気持ちや悩みを伝えると、お互いの理解を深めることができます。
相手との相談を通じて、お互いの気持ちに共感し、思いやりを持つことができます。
また、相手の立場や意見を聴くことで、問題解決のための新たな視点や解決策が見えてくることもあります。
ただし、相談しても問題が解決しない場合もあります。
離婚するにせよ、しないにせよ相談して自分の気持ちを確かめる時間を作ることをおすすめします。
子供がいるなら親権をどうするか考える
子供の成長や発達にとって、安定した環境と愛情深いケアが重要です。
親権を決める際には、子供の最善の利益を追求することが求められます。
子供が適切な年齢に達している場合には、親権の決定において子供の意見を尊重することも重要です。
子供の成長や変化に対応できる計画を立てることで、持続可能な親子関係を築くことができます。
自身が離婚したらやりたいことについて考える
離婚は人生の転機なので、自身が離婚したらやりたいことを考えることは、自己再発見と自己成長の機会となります。
離婚後は自由な時間やエネルギーが生まれ、新たな関心や興味の追求が可能になり、自分の趣味や習い事、学びたいことに時間を割くことができます。
さらに、離婚は人間関係の再構築の機会にもなるので、新たな友人やパートナー、コミュニティとの関わりを築くこともできます。
自己成長や経済的安定、健康管理などの要素を考慮しながら、自身の価値観や目標に基づいた新たな人生の方向性を模索することが大切です。
まとめ
本記事では、なんとなく離婚できるかどうかについて解説しました。
なんとなく離婚するための方法を以下にまとめます。
- なんとなく離婚したい原因を探る
- 離婚の理由をなんとなくから具体的なものに変換して相手に伝える
- 話し合いで、離婚できそうにないなら別居する
なんとなく離婚してしまうと、離婚後の生活もなんとなく物足りなかったり思ってた生活と違ったりといったことになります。
そうならないためにも、離婚の理由を明確にし、解決することで、離婚後の生活における満足度を高めることができます。
なんとなく離婚したい人は、ぜひもう一度記事を読んでいただき、離婚の理由をはっきりさせましょう。
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