「主人」や「家内」は男尊女卑の呼び方?令和における夫婦の呼び方の基準は?

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こんなことを言われたことありませんか?

「ご主人様いらっしゃいますか?」
「主人に聞いてみます」
「奥様は?」
「家内に聞いてみないと」

夫婦の呼び名は発言するひとの立場によりそれぞれ存在します。

大人世代(50代以降)に特に多いと思われる「主人」「家内」の呼び方について耳にすることはたまにあるかも。

 

自分は言いなれていないけど、自然に言えるようになるのかなと思っている方もいるのではないでしょうか。

もしくは場合によって、お高く止まっていると思われてしまうこともあるかもしれません。

 

当記事では下記の内容についてまとめました。

  • 「主人」「家内」の呼び方が多い世代と背景
  • どう呼べば正解?
  • 呼び方の落としどころ

当記事を最後まで読んでいただければ、うまく使い分けができるようになるでしょう。

 

「主人」「家内」は高齢世代?

「主人」はどの世代も使っている表現ですが、「家内」と聞く場面にあまり遭遇することは多くはないかもしれません。

「家内」と呼ぶ世代は年齢が高いほど多いです。

そこで「家内」の語源について調べると、明治時代に専業主婦の概念ができそれに伴い「家内」と呼ぶ風潮ができました。

 

語源ができた時代を知ると、「家内」と呼ぶことが多いのは高齢世代に多いということに納得できますね。

逆に共働きで家庭を支えあうという概念が普及している世代では、あまり呼ばない呼び方でしょうか。

 

「主人」「家内」夫婦の呼び方に感じる違和感

一般的に「主人」「家内」は、呼び呼ばれ慣れている場合をのぞき、違和感が少なからずある呼び方とされてます。

「主人」は夫婦間で対等ではないイメージが含まれます。

また「家内」は上の世代が使われていることが多いので、聞きなれていないということかもしれません。

 

ただし、家のなかのことを任せるぐらい信頼関係があるという意味が含まれているともとらえることができるでしょう。

そう考えると愛情表現のひとつとも受け取れますね。

 

「主人」「家内」お互いをどう呼んでいる?

子どもがうまれると「パパ」「ママ」と呼び方が変わるケースが多いです。

子どもが呼び方を真似するので呼ばせたい呼び方でお互いを呼ぶのでしょう。

ただし、いずれ夫婦二人に戻ります。

 

ずっと「パパ」「ママ」呼びだと男性は感じないかもしれませんが、女性は不満を覚える方もいるでしょう。

相手が納得し、尊敬の念を持った呼び方があるといいかもしれません。

 

男性側と女性側の呼び方・呼ばれ方の理想と現実

男性側、女性側それぞれこんなふうに呼ばれたいと思っています。

下記を表にしました。

 

【女性側の理想と現実】

女性側 理想 現実
奥さん 奥さん
名前の呼び捨て
名前の呼び捨て 家内
家内

参考:「嫁」と呼びたい男、「妻」と呼ばれたい女。「配偶者」の呼び方にまつわる、男女のすれ違い (cancam.jp)

夫婦としての関係性が公平に感じる「妻」「奥さん」がやはり人気ですね。

 

【男性側の理想と現実】

男性側 理想 現実
主人 主人
旦那 旦那
お父さん/パパ お父さん/パパ
名前の敬称付
名前の敬称付

参考:「嫁」と呼びたい男、「妻」と呼ばれたい女。「配偶者」の呼び方にまつわる、男女のすれ違い (cancam.jp)

男性側には理想と現実のギャップはないと読み取れます。

 

ちなみに男性は下の名前で呼ばれたいと思っている方が多いそうです。

年を重ねるにつれ変化がある呼び方ですが、恋人時代を思い出してみてもよいかもしれません。

 

40代で変わる夫婦の呼び方

夫婦の呼び方は男女ともに40代から変わることが多いです。

40代以下に「旦那」呼びをしている方が比較的多いかもしれません。

近年の若い世代の夫婦はお互いを「名前」で呼ぶひとたちが多いとのこと。

 

一般的に「パパ」「ママ」などの呼び方が多いイメージなので意外ですね。

ともあれ、呼び方はひとそれぞれなので一概には言えません。

 

ただし女性ならば「名前・夫」→「旦那」→「主人」、

男性ならば「名前・妻」→「嫁」→「家内」という呼び方の傾向が多いです。

最も、一番満足度が高いのは名前で呼んだほうが夫婦ともに高いという説も。

 

夫婦の呼び方に関心が高い世代と低い世代

夫婦の呼び方に関心があるのは年齢が若い世代が多いです。

理由としては「家内」「女房」「嫁」に違和感を持つ若い世代ほど、感じるひとが多いとのこと。

逆に年齢層が高くなると、違和感なく自然にとらえているひとが多いということですね。

 

もともと「家内」という語源は家事をするひと。

「女房」は「妻」の立場を下げた表現。

「嫁」は息子に嫁いでくれた女性に使う言葉です。

 

さまざまな表現がありますが、意味を考えると確かに時代にそぐわない内容もあり、違和感を感じますね。

関心が高い理由として考えられるのは

  • 性的役割の概念が少なくなった
  • お互いに自立して家庭を築くことが当たり前と考えるひとが増えている

ということでしょう。

 

「主人」「家内」夫婦が第三者の前で特定の呼び方を使う理由について

夫婦が第三者の前で呼び方を使い分けているのは日常的にあることです。

理由は人それぞれですが、どれが正しいとは言い切れません。

夫婦だけや、子どもの前での呼び方などもあるので、外でも同じ呼び方をしていると常識がないと思われて恥をかいてしまうことも。

 

どういう状況や心理状態で使い分けているのでしょうか。

 

無意識

ふと気づけば、無意識に第三者の前でパートナーのことを意識せずに呼んでいた呼び方があったという経験がありませんか。

理由として考えられるのは、周囲の方が呼んでいる呼び方で耳慣れして自分の口からも自然に出てくるといったことでしょう。

自然に口をついて出てくる呼び方は、自分としても言いやすくそれが落としどころになるのかもしれません。

 

子どもが自然に「パパ」「ママ」「お父さん」「お母さん」と呼ぶのと一緒の感覚ですね。

 

相手により使い分けている

自分が呼びやすい呼び方はあれど、その呼び方を聞いて相手がどう思うかにより使い分けるべきです。
周りが「旦那」と呼んでいるのに、「主人」と呼んでいるひとがいるとそれだけで不快になる方もいるでしょう。

同様に「嫁」呼びもケースバイケースです。

 

ただし、世代により「旦那」「嫁」の呼び方より「主人」「家内」と呼んでいるほうが聞くほうも呼ぶほうもしっくりくることもあります。

極論ですが、世代や状況により許される言葉遣いがあるのでそれらをふまえて使い分けましょう。

 

こだわり

第三者の前ではこう呼ぶ!と決めている方もいるかもしれません。

「旦那さんは~?」「奥さんは~」と話をふられて、自然に「夫」や「妻」で返す方は前から自分なりの呼び方を決めているのでしょう。

むしろ一連の社会生活からで、いきついた経験からの答えとも見えますね。

 

ひとによってはどんな状況でも「嫁」と呼ぶ!など決めている方もいれません。

こだわりは千差万別ということでしょう。

 

「主人」「家内」呼び方により変わる夫婦の印象

呼び方によりひとに与えるイメージは変わることがあります。
夫婦の関係性も変わり、呼び方を客観的に聞く第三者にもマイナスのイメージを植え付けてしまうこともあるでしょう。

自分が言う言葉は一番自分が聞いています。

 

生理的に聞きたくない呼び方もひとによってはあるでしょう。

それにより個人や夫婦に持たれる印象が変わります。

無難な落としどころを前もって決めておくのがいいかもしれません。

 

【あるある?】女性から男性への夫婦の呼び方

よそのご夫婦はどのように呼びかけているのでしょうか。

女性から男性への夫婦の呼び方をまとめました。

【女性から男性への夫婦の呼び方】

家族間(夫婦間) 外にいる場合
名前
ニックネーム 主人
パパ/お父さん 旦那
おい/ねえ 名前(さん付等)

 

子どもがうまれる前は恋人の延長のようなもの。

うまれる前と後では呼び方が変わることは自然な流れですね。

 

【あるある?】男性から女性へ夫婦の呼び方

男性は女性と異なり、気持ちをさほど表現しません。

呼び方ひとつに気持ちが含まれている場合もあります。

 

男性から女性への夫婦の呼び方をまとめました。

【男性から女性への夫婦の呼び方】

家族間(夫婦間) 外にいる場合
名前
ニックネーム 名前
ママ/お母さん
おい/ねえ 奥さん

 

男性、女性ともに「あなた」「おまえ」などのパターンもありました。

「おい」や「ねえ」など、名前や役割呼びでもないのですが、以心伝心的にお互いを信頼しあっての呼び方のような気もします。

 

「主人」「家内」夫婦の呼び方の注意すべきポイント

長年連れ添っていく夫婦です。

第三者が聞いてどう感じるかは二の次として、夫婦当事者がお互いにストレスにならない呼び方が一番ベスト。

大きな注意すべきポイントとしてはお互いの気持ちに寄り添うことではないのでしょうか。

 

お互いに寄り添う

夫婦当事者間はもちろんのこと、親戚等を含めた家族との関係や,

他人と接触した際の配偶者の呼び方などは会話の相手の反応をみましょう。

ひとにはその場その場で関係の立ち位置があります。

 

自分にとって配偶者であっても、話す相手によっては関係が違うので指し示す呼び方に注意を払う必要があります。

聞く側が不快にならないよう無難な呼び方を意識しましょう。

 

「主人」「家内」納得のいく夫婦の呼び方を取り入れよう

二人だけや子どもの前でどう呼んでほしいのか、はたまた外ではどう呼ぶのかなど納得のいく呼び方を話し合ってみましょう。

さまざまな状況があると思います。

 

自分がいない状況でそのように呼ばれているのかがわかり、新たなパートナーの一面がわかったりすることも。

 

夫婦水入らずのとき・子どもといるとき

夫婦水入らずのときと子どもといるときは、呼び方を変えてみましょう。

もちろん子供に呼ばせたい呼び方が家庭よりあると思います。

子どもの前では「パパ」「ママ」、「お父さん」「お母さん」とお互いを呼んでいるのが一般的な役割呼びです。

 

ただ、子どもがいない夫婦水入らずのときには名前で呼びましょう。

女性はとくに「ママ」とパートナーに呼ばれると、「私はあなたの母親ではない」と思ってしまいます。

 

親戚といるときなどの場合、関係性を考慮

親戚といる場合どのように呼ぶのが正しいでしょうか。

  • 名前で呼ぶ(さん付)
  • 名前で呼ぶ(呼び捨て)
  • 「パパ」「ママ」の役割呼び

 

おそらく上記の呼び方が多いかと思いますが、義理の両親が自分の子どもを呼び捨てにされた場合の心情はいかがでしょうか。

「仲がよい」というとらえ方もあるかと思いますが、違和感はあるかもしれません。

自分と義両親の仲、パートナーと義両親の仲、そのほか親戚との仲などの関係性に配慮しながら呼ぶのがいいかもしれませんね。

 

ビジネスシーンではどう呼ぶ?

会社で同僚と話す際、もしくは上の立場の方と話すときにどう呼ぶべきでしょう。

これは女性で言うと「ママ友」との関係と似ているかもしれません。

男性での社会、女性での社会(ママ友だけではなく会社員も含む)、友達ではないひと付き合いにおいての呼び方ですね。

 

無難なのは相手に合わせた呼び方が一番です。

「嫁」と呼んでいたら「嫁」、「家内」なら「家内」、「主人」なら「主人」ですね。

あとは「夫」「妻」は違和感なく受け入れやすい呼び方です。

 

「主人」「家内」番外編・今話している相手の配偶者をどう呼ぶべき?

話す相手によって使い分けることがおすすめです。

適材適所という言葉があるように、話す相手との関係性により不快にさせたり、常識を疑われてしまったりしたら辛くなりますよね。

 

【使い分ける呼び名の例】

目上の男性 目上の女性 カジュアルシーン
奥様 ご主人様/旦那様 奥さん/旦那さん

一般常識を頭の片隅に置き、状況により使い分けることをおすすめします。

 

「主人」「家内」番外編・自分で家内と言うべき?

自分で自分のことを「〇〇の家内です。」というのはNGです。

 

「家内」というのは家の中のことをする者という意味を指します。

 

夫が例えば第三者に謙遜しながら妻のことを指し示す言葉になるので、自分で言うとおかしくとらえられてしまうかも。

もし言う機会があれば、「〇〇の家の者です」や「〇〇の妻です」と言いましょう。

 

「主人」「家内」お互いを尊重することが幸せへの第一歩。

「尊重」とは「価値があるもの」「大切にすること」です。

長く一緒の時間をともに過ごしていくうちに、相手を「尊重」している気持ちが伝わらなくなってしまうこともあるでしょう。

夫婦になれば「家族」ですが、最初は他人だった二人です。

 

最初は個人を尊重してお互いの話を聞いて受け入れていたとしても、年月が過ぎると満足だった状況が不満足になる場合もあります。

呼び名はささいな問題かもしれません。

しかしささいな問題が大きくなる前に解決しておくのも幸せへとつながります。

 

「主人」「家内」は男尊女卑の呼び方?についてのまとめ

「主人」「家内」の呼び方は以下のとおりでした。

  • 若い世代ほどお互いを名前で呼ぶ
  • 呼び方により夫婦の印象は変わる
  • お互いの呼び方に配慮する
  • 呼び方を通して尊重しよう

相手や状況によりうまく使い分けることが必要です。

 

呼び名というささやかな問題も話し合える風通しのよい家庭になるでしょう。

また、対人関係でも恥をかかずにすみますね。

「主人」「家内」の呼び方について参考になるサイトは

上司や友人同士の会話での使い分け

ぜひ参考にしてください。

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