男性を表す呼称は、配偶者を表す場合は「主人・旦那・夫・亭主」などがあり、自分自身を表す場合は「僕・俺・私」とさまざまです。
「それぞれの言葉をどのように使い分けるのだろうか?」
「それぞれの言葉の持つ意味に違いはあるのか?」
「使い方によってどのようなイメージの違いがあるのか?」
日常的によく言ったり聞いたりする言葉なので、あらためて言葉の意味や使われ方について考えると、戸惑ったり分からないことがあると思います。
本文では下記の内容を詳しく解説し、疑問に思っていることが解決されるでしょう。
この記事を読み進めると、それぞれの言葉のもつ意味やイメージを理解し、より的確な使い方が分かってくるでしょう。
ぜひご参考にしてください。
人(男性)の呼称「主人」はどんな時に使われるのか?言葉の意味と種類も合わせて解説
配偶者を表す呼称は多くありますが、それぞれの呼称には場面に合った使い方があります。
プライベートとオフィシャルでは違った呼称を使いますし、友人や夫婦間と上司や目上の人と話す時でも違った呼称を使います。
プライベートで友人や夫婦間で話す場合の呼称
- 旦那
- 亭主
- 名前やニックネーム
オフィシャルな場面で上司や目上の人と話す場合の呼称
- 主人
- 夫
なぜ違った呼称が使われるのか、言葉の意味も含めて解説していきましょう。
人(男性)の呼称「主人」の意味と使われ方
「主人」の意味を調べた結果は以下の通りです。
- 一家の長
- 自分の仕えている人
- 妻が他人に対して夫を指していう語
- 客を迎えてもてなす立場の人
「主人」と聞いてまず思い浮かべることは、男性配偶者が一般的で、会話の中、妻が夫のことを話したり紹介するときによく使われます。
どちらかと言うと、オフィシャルな場面で目上の人と話してるときに使うことが多いです。
プライベートでも使われますが、少しかしこまった感じがします。
人(男性)の呼称「主人」が使われ続ける理由
男女同権・夫婦平等・ジェンダーレスの観点から、「主人」という呼称を使うことに違和感を感じ、使用を控える人が増えています。
なぜなら「主人」という呼称に、【主従関係】【上下関係】といった意味が含まれているからです。
現代において「主人」という呼称は避けられているが、いまだに使われ続けている理由は替わる言葉がないからです。
ハフポスト日本版で「異性カップル間の夫の【呼称】に関するアンケート」(2021年3月5日更新)というアンケートを実施したところ、以下のような回答が寄せられました。
- 時代に合わない
- 性差別を助長させる
- 替わりの言葉がない
- 違和感を感じるが仕方なく使っている
アンケート結果からも分かるように、「主人」という呼称は【使用を避けるべきですが、替わる言葉がないため仕方なく使用している】というのが現状です。
人(男性)の呼称「主人」以外の呼称の種類と使われ方
男性配偶者をさす呼称は「主人」以外では通りです。
- 旦那
- 夫
- 亭主
それぞれどのように使われているか、言葉の意味も含めて解説していきましょう。
呼称「旦那」の意味と使われ方
「旦那」という呼称には次のような意味が含まれています。
- 奉公人が主を呼ぶときに使う言葉
- 商人が男性客を呼ぶときに使う言葉
- お金を出してくれるパトロン
- 成人男性・男性配偶者
「旦那」という呼称は、主に親しい友人や同僚との会話で「自分の夫のこと」や「相手の夫のこと」をさす言葉としてよく使われます。
しかし、「旦那」という呼称には「相手を敬う」というニュアンスもあるので、目上の人や上司との会話では使うのを避けた方がいいでしょう。
呼称「夫」の意味と使われ方
「夫」という呼称には次のような意味が含まれています。
- 男性配偶者
- 夫の対義語は妻で対等な関係を表す
「夫」という呼称は、公的な書類や職場での書類の【続柄欄】に記載するときに使われます。
言葉自体に何もしがらみはなく夫婦対等な関係を表していることから、「主人」に替わる言葉とて注目されていますが、受け入れられることは難しいようであまり浸透していません。
呼称「亭主」の意味と使われ方
「亭主」という呼称には次のような意味が含まれています。
- 宿舎の主・宿の主
- 家の主
「亭」とい言葉には、建物という意味が含まれています。
「亭主」は敬意をこめた表現なので目上の人や上司との会話では使えず、友人や同僚と話す時に使われます。
人(自分自身)の呼称に「僕」「俺」「私」を使う人はどんな心理状態?人物像や女性からの印象も詳しく解説
男性を表す一人称は「僕・俺・私」とさまざまありますが、使う人の心理状態や使う場面によって一人称も変わってきます。
自然と出てくる呼称もあれば、計算してわざと使う呼称もあります。
ここでは、以下のように分類して、詳しく解説していきます。
すべて男性を表す一人称の呼称ですが、使い方によって心理的意味合いが大きく異なりますのでチェックしていきましょう。
人(自分自身)の呼称「僕」を使う男性の心理状態
みなさんは、自分のことを「僕」という男性に対して、どのような印象をもっていますか?
アンケート掲示板「anke」(調査期間20/09/19~21/03/10)で現代の「僕」という一人称に対するイメージを調査しました。
- 甘えんぼ:28%
- 気弱:26.2%
- 美意識が高い:13.1%
- レディーファースト:10.5%
- プライドが高い:9.6%
- 我が強い:7.8%
- 世間知らず:4.5%
アンケート結果からも分かるように「僕=甘えんぼ」というイメージが強いようです。
幼少期に自分のことを「僕」という子供はいますが、成長するにしたがって「俺」に変化していくものです。
ですが、あえて「僕」を使い続ける男性も中にはいます。
あなたの周りに「僕」を使っている男性がいたら、どんな人物か観察してみてください。
その男性の心理が分かるかもしれませんよ。
「僕」を使う男性のさまざまな心理状態をチェックしてみましょう。
あえて使っている
「僕」という一人称は、優しそうで穏やかな雰囲気があります。
少し【あざとさ】を感じさせる場合があります。
自分のキャラクターに合っている
おっとりしていて、可愛らしい感じの男性は、力強いイメージの「俺」より「僕」を使う人が多いです。
幼少期から使っている
「僕」という呼称は、小さな男の子が自分のことを表現するときによく使われます。
成長と共に呼称は「俺」「私」に変化していくものですが、中には大人になっても「僕」と言い続ける人もいます。
幼稚なイメージを与える可能性もあります。
相手によって使い分けしている
社会人として失礼のない言葉遣いを心がけている人は、相手によって呼称を使い分けています。
より良い人間関係を築いていく一つの方法でもあります。
周りに可愛いと思ってほしい
無邪気で人懐っこい性格であると見られたい男性は、可愛いキャラであることを強くアピールするため、あえて「僕」を使います。
言葉の印象に惑わされることなく、男性自身の性格を注意して観察しましょう。
人(自分自身)の呼称「俺」を使う男性の心理状態
成人男性の多くの人は、自分のことを表現するとき「俺」という一人称を使い、「俺」という呼称には力強く頼もしいといったイメージがあります。
自分のことを「俺」という男性は、どのような人物なのでしょうか。
- 男らしさをアピール
- 異性に心を開いている
- 呼称「俺」が似合わない
さまざまな心理状態からその人の人物像を検証していきます。
男らしさをアピール
一人称「俺」には、男らしい力強さとたくましさをイメージさせる表現です。
たくましく頼りがいのある男性という印象があります。
異性に心を開いている
同僚や年下の人でもそれほど親しくなく打ち解けあってない場合は、強いイメージのある「俺」を使うことはないでしょう。
「俺」を使うということは、親しい間柄で信頼関係があると思われている証でもあるのです。
呼称「俺」が似合わない
優しく上品な男性には、「俺」ではなく「僕」「私」が使われます。
力強いイメージを好まない男性にとって「俺」という言葉は、不釣り合いな感じがしますね。
人(自分自身)の呼称「私」を使う男性の心理状態
社会人の男性がオフィシャルな場面で「私」を使うのは一般常識です。
プライベートで「私」を使う男性は、ビジネスと区別したいと思いあえて使ったり、大人っぽく謙虚であると思われたい傾向にあります。
- あえて使っている
- 大人っぽいと思われたい
- 謙虚さをアピールしている
それぞれの心理状態を詳しく解説していきましょう。
あえて使っている
目上の人や取引先の方に失礼のないように「私」を使うのは常識です。
プライベートでも使う男性は【誰にでも失礼のないようスムーズな人間関係築きたい】という思いから、あえて使っている場合があります。
「私」を使うことで、中立な立場であるという印象を受けるので、受け入れやすく会話もスムーズに進むでしょう。
大人っぽいと思われたい
いつでも「私」を使う男性は、紳士的でどこか大人の余裕さえも感じさせるイメージがあります。
「私」を使う男性は、女性からも好印象をもたれています。
謙虚さをアピールしている
【謙虚さ】は時と場合により、いい印象と悪い印象を与えがちです。
しかし、低姿勢で丁寧に接することで謙虚さをアピールし、相手に気に入られよう考えている男性も「私」を使う場合があります。
人(自分自身)の呼称「僕」を使う男性の女性のイメージ
「僕」を使う男性へのイメージは両極端な場合があります。
「優しそう」「育ちがいい」といったポジティブと「頼りがいがない」「マザコン」といったネガティブの両方あります。
男性の性格や人物像によって与える印象は、大きく変わってくるものです。
それぞれのイメージを詳しく解説していきます。
優しそう
一人称「僕」には「柔らかく丁寧」というイメージあります。
言葉の印象が、そのまま男性の印象になっているのです。
育ちがいい
「僕」を使う男性は、言葉遣いが丁寧で物腰が柔らかいというイメージがあります。
言葉遣いが丁寧な男性は、【育ちがいい】という印象を受けます。
頼りない
一人称「僕」は、ソフトなイメージがあるので気弱で頼りないといった印象を受けやすいです。
男友達の場合は、親しみやすく話しやすいイメージなので好印象ですが、恋愛対象にはならないかもしれません。
マザコン
一人称「僕」は、小さい男の子が使うイメージの言葉です。
- 幼稚
- 甘えん坊
- 母性を求めている
「僕」という呼称を使う男性の性格によっては、ネガティブな印象を与えがちです。
人(自分自身)の呼称に「僕」を使う女性の心理状態
「僕」という呼称は、男性に限らず女性も使う場合があります。
本文では「僕」という呼称を使う女性の心理を4選にまとめましたので、ご参考にしてください。
女性の心理1:女っぽく思われたくない
「僕」という呼称を使う女性は、【女っぽく思われたくない】ことが挙げられます。
- 女性であることに縛られたくない
- 女性である概念を取り去りたい
- 中世的でいたい
男になりたいという訳ではなく、一人の人間として見てほしいという願望があるようです。
女性の心理2:自己顕示欲が強い
「僕」という呼称を使う女性は、周りから注目されたい願望があります。
時には周りから反感をかい、受け入れられないケースがあります。
女性の心理3:幼少期から男慣れしている
「僕」という呼称を使う女性は、男慣れしているケースがあります。
- 男兄弟で育った
- 父子家庭だった
- 幼少期男の子とよく遊んだ
小さい頃、周りに男の子ばかりの環境にいると「僕」という呼称を使っていても、この場合は成長と共に「私」に変化していきます。
女性の心理4:自分の世界観をもっている
「僕」という呼称を使う女性は、独自の世界観をもっています。
漫画やアニメの影響を受けやすい人は、増加傾向にあると思われます。
のめり込みすぎて周りが見えなくなる場合があるので、注意しましょう
まとめ
「主人」という呼称は、男性配偶者をさす時に使われますが、他にも「旦那」「夫」「亭主」と様々な呼称があります。
「主人」という呼称は「男女平等」「夫婦同権」の現代では使用を避ける傾向にありますが、以下の理由から使われ続けています。
- 替わる言葉がない
- みんな使っているから
- 違和感はあるが仕方なく使っている
「パートナー」や「配偶者」といった言葉もありますが、なかなか定着しません。
男性には配偶者の呼称だけでなく、自分自身の呼称にも「僕」「俺」「私」とさまざまあります。
- 甘えん坊
- 子供っぽい
- マザコン
- 育ちがいい
- 可愛いキャラになりたい
それぞれの呼称にはその言葉自体のイメージと使う人の性格やイメージが重なり合って、与える印象が変わってきます。
言葉は時代と共に変化し、定着し、消えていくものです。
自分自身が時代に合っていると思う呼称を使い続けることで、周りに広まり定着していくかもしれません。
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