旦那が借金をしていた?離婚したい!離婚を考える5つのポイントを解説

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「旦那が内緒で借金していたから、離婚を考えている」

「旦那が勝手に高級車のローンを組んで生活が苦しい!離婚したい」

「旦那がギャンブルの借金を重ね続けて、もう我慢できないから離婚したい」

旦那が借金していた!となると、旦那への不信感が芽生えて夫婦関係が揺らいでしまいますね。

 

今後の生活においても、何かと不安になってしまい「離婚」が浮かんでくるかと思います。

借金は離婚の上位理由でもあり、夫婦間において見過ごせない問題です。

 

この記事は旦那の借金での離婚について5つのポイントをまとめました。

  • 旦那の借金で離婚は可能か?
  • 旦那の借金を調査する
  • 離婚してもの支払い責任はあるのか?
  • 財産分与はどうなる?
  • 慰謝料や養育費は請求可能か?

 

旦那の借金問題で、自分の人生を振り回されたくない!しかし、どうしたら良いのかわからないと
悩む方々に少しでも、この記事がお役に立てれば幸いです。

旦那の借金を理由に離婚はできるか?

旦那の借金で離婚することは可能です。

旦那が勝手に借金してきて、信用ができなくなったから「離婚したい」と思っていても、どうすればよいのか?離婚するためのポイントをまとめました。

 

  • 同意があれば可能
  • 借金だけでは離婚事由にならない
  • 借金内容を確認する
  • 借金理由が法的離婚事由に当たることも

同意があれば離婚はできる

離婚理由が「旦那の借金」であっても、互いが同意していれば離婚はできます。

現在の日本では、当事者同士が同意していれば離婚できる「協議離婚」は認められており、これは理由が「借金」に限らず、同意すれば離婚は可能です

 

旦那の借金そのものが離婚の直接の理由よりも、それによって生じた信頼関係の破綻や婚姻生活の困窮が問題となる場合が多く、離婚を選択することもありえます。

その際、双方で同意があれば問題なく離婚が成立します。

  • 同意がさえあれば離婚はできる→「協議離婚」
  • 同意さえあれば、理由は「借金」に限らない

旦那の借金があるだけでは法的離婚事由にならない

問題は、旦那が離婚に同意しない場合です。

「借金」は民法では、法的離婚事由としては揚げられていないので「旦那の借金」だけでの理由での離婚は認められません。

 

「旦那の借金」には離婚事由につながる「悪意の遺棄」「婚姻を継続しがたい重大な事由」が絡んでいることが考えられます。

  • 悪意の遺棄:夫婦間の同居義務、協力義務、扶助義務を果たさないこと
  • 婚姻を継続し難い重大な事由:ギャンブル、DV、勤務欠如などで夫婦関係が破綻している(ケースは多岐にわたる)

旦那の借金の内容を把握する

旦那の借金の内容が離婚事由につながっているのか?把握する必要があります。

  • ギャンブルやキャバクラ通い、不倫相手との交際による浪費によるものか?
  • 夫婦生活に必要なものを購入したものか?

借金理由が法的離婚事由にあたるかどうか

旦那の借金理由は「悪意の遺棄」より「婚姻を継続し難い重大な事由」のケースが多くみられます。

  • ギャンブルや高額な趣味で多額の借金をつくり、夫婦生活が困窮した。
  • 不倫相手の交際で貢いで借金をつくった。
  • 投資にハマり、大失敗して借金して穴埋めをした。

 

しかし、このような状況下でも婚姻を継続し難いと判断されなければ離婚は成立しません。

「婚姻を継続し難い重大なケース」が該当するかどうかは、借金を取り巻く経済状況や夫婦間の関係など、さまざまな角度からみて総合的に判断されます。
旦那の借金のみだけでは離婚事由にはなりませんが、借金理由が「悪意の遺棄」「婚姻を継続しがたい重大な事由」で、婚姻生活の破綻が認められたら、離婚はできます。

旦那の借金を調査するには?

旦那が借金を重ねて、どこの金融機関から借入額がどれくらいあるのか?

把握していなかったり、とぼけて誤魔化していることもあり得ます。

多額の借金を抱えてしまうと、借入しては返済するといった自転車操業になってしまって、どこからどれくらい借りているのか、把握しきれていないことも考えられます。

 

旦那の借金を早急に調査する方法を紹介します。

  • 信用情報機関に問い合わせる
  • 旦那の口座の経歴を調べる
借金額は個人情報ですが、妻という立場から調査する方法紹介します。

信用情報機関に問い合わせる

旦那の借入先は信用情報機関で調べられます。

借入先や借入額の情報が保管されており、開示内容は郵送やネットでも閲覧できて、かかる費用は数千円程度です。

 

ちなみに日本の信用情報機関は3つあります。

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC) →  クレジットカード系の利用履歴
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC) → 消費者金融系の利用履歴
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)→ 銀行や信用金庫の利用履歴

 

金融会社によって加盟する信用情報機関が違ってはいますが、信用情報は共有されているようです。

旦那の借金の状況を調査するには、全ての信用情報機関に開示を求めるのが良いでしょう。

旦那の口座の経歴を調べる

旦那の銀行口座の経歴を調べて、借金の返済や借入の振り込みなどを明確にできます。

旦那がどこから借りて、返済しているのか?お金の流れを把握できるからです。

例えば、消費者金融からの借金疑惑があれば、振り込み経歴があれば返済している証拠です。

また、入金の痕跡があれば借入の証拠となります。

旦那の口座を調べれば、お金の流れを把握できます。
最近の消費者金融は口座を介さず、コンビニATMで入出金が可能で証拠が残らないこともあります。
この場合は、口座の利用履歴からも借金の事実を把握しきれません。
一切の借金の痕跡がなくても、借金の疑惑があるならば、やはり「信用情報機関」の開示が確実です。

 

旦那の借金は離婚できても借金の責任は負うことはあるのか?

借金のある旦那と離婚できたとしても、旦那の借金の責任はどうなるのか?

妻にも一部の支払い義務は発生するケースもあるかもしれません。

  • 旦那の借金の責任を妻は問われるのか?
  • 妻にも支払い義務が発生するケースとは?

 

詳しく解説します。

旦那の借金の責任は問われない

旦那の借金の責任は問われません。

旦那の借金は個人契約であり、返済義務は本人のみとなるからです。

旦那の借金の理由が自分の飲食費や交遊費などだったら、妻は「知らない!」と突っぱねられます。

 

自分の借金は自分で返すのが大原則です。

そのため、旦那の借金について保証人などになっていない限り、原則として旦那が作った借金を妻が返済する法的義務は発生しません。

支払義務が発生するケース

旦那の借金は基本的に、妻の返済義務はありません。

しかし、以下のケースは支払い義務が生じます。

 

  • 旦那の借金の連帯保証人だった場合
  • 日常家事債は支払う
  • 旦那の借金の連帯保証人になっていたら、支払い義務があり、一度判を押した以上は返済を負うことになってしまいます。

 

「日常家事債務」とは、夫婦の一方が共同生活を営むために必要な買い物をした場合には、その借金については、もう一方側にも支払う責任があることが、民法第761条に定められています。

つまり、夫婦生活を営むための借金は連帯責任であるということです。

  • 連帯保証人だった場合は支払い義務はあります
  • 日常家事債務は支払い義務が発生します

借金がある旦那と離婚したら財産分与はどうなる?

離婚するときの夫婦共有財産を精算する財産分与ですが、借金がある旦那と離婚の場合はどうなるのでしょうか?

  • 旦那の借金分も分け合うのか?
  • プラス財産から借金分の差し引きはあるの?
  • 住宅ローンがあった場合の財産分与はどうなる?

詳しく解説します。

旦那の借金分は分け合わない

離婚する時に旦那に財産分与を請求したいけれど、旦那に借金があるから「財産分与を請求すれば旦那の借金まで分け合うのではないか?」と気がかりでしょう。

旦那の借金分は財産分与で分け合う必要はありません。

夫婦共有財産を離婚時に原則として1/2ずつ分け合うものですが、基本的にはプラスの財産を分け合うものです。

 

例えば、旦那がギャンブルや投資の失敗で借金をつくった場合は、借金は旦那の個人とみなされ、マイナス財産となります。

離婚時の財産分与はプラス財産のみで、マイナス財産は分け合うことはありません。

  • 旦那の借金はマイナス財産であり、分け合う必要はありません
  • 夫婦共有財産はプラス財産のみ、1/2で分け合けあいます

プラス財産から借金分を差し引きして分与する

旦那の借金以外にも、夫婦生活を送る上で生じた借金もあります。

これは、夫婦共同の借金ということになり、原則として財産分与することになり、夫婦共同の借金は、プラス財産から差し引いて分与します。

 

財産分与は、基本的にプラス財産を分け合うものだからです。

例えば、プラス財産が500万で夫婦共同の借金が300万ならば差し引いた200万を分け合います。

もし、プラス財産よりも夫婦共同の借金が上回っていた場合、財産分与は行われません。

住宅ローンがあった場合

旦那名義で住宅ローンがあった場合は、夫婦共有財産から差し引いて分与します。

夫婦共有の財産が3000万円で、住宅ローン残が1000万円であった場合は、差引2000万円を分け合います(アンダーローン)

夫婦共有の財産が3000万円で、住宅ローン残が4000万円の場合は、-1000万円となります。

 

マイナス分を分け合うのではなく、財産分与は行われません(オーバーローン)

旦那名義の場合は離婚しても、住宅ローンの支払いを続けていくことになります。

借金がある旦那との離婚で慰謝料や養育費は請求できるか?

借金がある旦那と離婚で気になるのは「慰謝料」や「養育費」でしょう。

  • 慰謝料や養育費は請求できるのか?
  • 旦那から支払能力が気になる

慰謝料や養育費は請求できる

旦那の借金理由が「悪意の遺棄」「婚姻を継続しがたい重大な事由」であったならば慰謝料は請求できます。

借金の金額にもよりますが、夫婦生活にそれほど大きな支障がなかった場合は少額となります。

もし、旦那が自己破産していたら請求できなくなることもあります。

養育費はいかなる離婚理由であっても、請求はできます。

旦那の支払能力に注意

借金がある旦那からは慰謝料や養育費を請求はできますが、借金で支払い能力は低く、滞りがちになるケースが多く注意が必要です。

慰藉料や養育費が滞らないようにするためにも、公正証書で「離婚協議書」を作成して、慰謝料や養育費の金額や支払い条件を明確にしておくことが大切です。

何か不都合なことがあっても、財産を差し押さえて回収できます。

旦那の借金で離婚を考える?口コミ

旦那の借金で苦しみ離婚を考えた妻のリアルな口コミを紹介します。

借金の理由はギャンブルや投資の失敗などが大半です。

 

結婚して1年ちょっとたったときに旦那の借金が発覚しました。

総額は約600万円を超えていました。原因はギャンブル、投資の失敗によるものでした。

 

しかしある日、パチンコ屋から出てきた旦那を偶然発見。

その場で呼び止めました。その日の夕方、双方で離婚に合意しました。

出典:旦那の借金いくらまで許せる?苦しむ妻15人のリアルな体験談とは?

莫大な借金を抱えても、全然懲りていませんね。

旦那は、もうパチンコ依存症なので、離婚して正解です。

 

夫には貯金がないことも知っていましたが、しかしいくらなんでも「借金・マイナス」の状態であることは知りませんでした…。

 

さすがにそれとなく節約して、貯蓄していこうとしたところ「俺の稼ぎが少ないって言うのか?」とキレるようになりました。

 

さらに、身の危険を感じることも起きるようになったため、3年も悩み、その後に離婚しました。

出典:旦那の借金いくらまで許せる?苦しむ妻15人のリアルな体験談とは?

借金もあって、プライドも高くてDVもする旦那と3年も続くとは驚きです。

子どものことを考えると、こんな旦那との離婚を躊躇してしまうのでしょうか。

 

旦那の借金を見つけました。何をすべき?先日、旦那の借金を偶然見つけました。
アコムから明細が届きました。

パチンコで150万ほど借り入れていました。



返済があと100万ちょっと、ろうきんは5.5%で月18000円返すと聞いています。

月の小遣い3万のうちから返済してもらいますが、競馬をやっているようなので心配です。



もう諦めて離婚を考えるべきでしょうか?

出典:yahoo知恵袋

旦那は借金があるのに、楽観的というか現実を深刻に受けてめていませんね。

なぜギャンブルにのめり込むのか?背景には強いストレスで麻痺していることも考えられ、どうしても止められない場合は、精神的なケアをおすすめします。

債務整理で離婚を回避できる

旦那の借金をどうにかできれば、離婚しなくてもよいという夫婦もいます。

債務整理すれば、借金を軽くできます。

 

債務整理すれば、旦那の借金を大幅に圧縮できますが、新たな借入は5年以上できませんので、経済的な立て直しを図れます。

債務整理は個人でも行えますが、一般的には弁護士や司法書士に依頼します。

債務整理の方法は以下のとおりです。

任意整理

任意整理とは、裁判所を介さずに貸金業者などの債権者と交渉して、債務の返済額や返済方法について取り決める手続きです。

利息や遅延損害金をカットした上で返済期間を延長し、毎月の返済額を減らすことが可能です。

借金額も大幅に圧縮できて、完済も早まります。

利息制限法以上の金利で取引している場合、過払い金を請求できる可能性もあります。

個人再生

個人再生とは、裁判所に申し立てることによって債務を大幅に減額してもらえる手続きです。

多額の負債も原則として5分の1にまで圧縮され、圧縮した金額を原則3年間で分割して返済していく方法です。

個人再生ができる条件は、住宅ローンが5000万以下、安定した収入があるなどを満たしていなければなりません。

自己破産

自己破産とは裁判所に申し立てることで、すべての債務を免除してもらうことが可能な手続きです。

家や車などの高価な財産は処分されますが、生活の必要な財産の多くは残すことはできます。

 

しかし、国民健康保険や国民年金などの税金や損害賠償金、慰謝料、養育費、反則金などは、自己破産しても支払い義務がなくなりません。

裁判所から免責許可が確定したら、借金返済の義務がなくなり、これまでの取り立てや催促もなくなり、借金苦から解放されます。

まとめ

旦那の借金で離婚したいについて解説しました。

離婚を考える5つのポイントの結論は以下のとおりです。

 

  • 旦那の借金で離婚は可能である。
  • 旦那の借金を調査する
  • 離婚しても旦那の借金の支払い責任はない(連帯保証人や日常家事債務は支払う)
  • 財産分与はプラス財産のみ(マイナス分は分与しない)
  • 慰謝料や養育費は請求可能である。

 

旦那の借金で離婚することは可能ですが、子どものことを第一に考えると、離婚は得策なのかどうか?悩まれるかと思います。

離婚は最終手段であり、一時的な感情に流されずにじっくり考えましょう。

旦那がギャンブル依存症で借金を繰り返すようでしたら離婚を視野に入れて弁護士に相談することをおすすめします。

 

また、離婚が回避できるなら債務整理もひとつの方法です。

いづれも専門家の力を借りて、早期解決を図り穏やかな生活を取り戻しましょう。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

本記事が参考になれば幸いです。

 

 

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