「共働きなのに、家事はいつも妻の負担が多いのでもうイヤ!離婚したい」
「共働きなのに、夫は自分だけが仕事が忙しいと思って思いやりもない!」
「離婚したい。後悔しないためにお金を分割できることは確認したい」
結婚は、異なる環境で生まれ育った人と人が信頼しあい暮らすことです。
最初は他人同士だった2人が仲良く日々暮らしていくのは、並大抵のことではありませんよね。
性格の不一致や金銭感覚の違いが2人の間に大きな溝を生み出し、離婚したいと思うことは無理もありません。
最近は夫が家事をしてひと昔前と環境は変わりつつありますが、共働きでも妻の負担が多いのが現実です。
妻が離婚したいと思ってもタイミングがあり、思い通りに進まない可能性があります。
本記事は下記のように内容をまとめました。
- 共働きの夫婦が離婚しやすい理由、共働きの離婚率は
- 共働きでも家事は妻が主体で、夫は手伝う感覚
- 離婚のタイミングは状況によって違う
- 共働きの夫婦が離婚を考えたとき、決めておきたいお金のこと
- 共働きの夫婦が円満な家庭を維持することをシミレーションしてみる
これからの人生の大切な選択になることなので、離婚したい行動は慎重に考えていきましょう。
この記事が、共働きの妻が離婚を悩んでいるときの参考になれば幸いです。
共働きの夫婦が離婚しやすい理由
共働きの妻は専業主婦と比べて、離婚しやすいというイメージがありませんか?
下記の理由が考えられます。
- 妻が経済的に自立している
- 家事がどうしても妻に偏る
- 多忙で生活にすれ違いができる
- 共働きの離婚率は
共働きの妻は、経済力があると思われていますよね。
妻が経済的に自立している
妻が収入が高いと離婚しても一人で生活できるからです。
共働きの妻は仕事をしているため、離婚後の生活に不安に思うことがありません。
共働きの妻は離婚しやすい環境にあります。
家事がどうしても妻に偏る
時代が変わって夫が家事に参加してきましたが、やはり家事や育児は妻が行うイメージはありませんか。
夫は家事を手伝うといいますが、逆に妻が家事を手伝ったというのはしっくりきません。
やはり妻が主体になって家事を行うイメージはなかなか取れませんよね。
多忙で生活にすれ違いができる
共働きの夫婦は、自宅に帰ってからも家事をしてゆっくり過ごせません。
必ずしも夫婦そろっていても、リラックスはできないでしょう。
夫婦で一緒にいることをストレスに感じてしまうこともありますのね。
一昔前に比べると、共働き夫婦は増加傾向にあります。
共働きでも家事は妻が主体で、夫は手伝う感覚
昔から家事は女性が中心と思われがちですよね。
- 夫は外で仕事、妻は家を守って家事をする。
- 台所には男性が立ってはいけない
- 子供の世話はお母さんだから妻の仕事。
共働きならせっかくの休日はゆっくり体を休めたり、趣味に没頭したいですよね。
誰でもゆっくりしたいのは理想で、家事や育児は家族の誰かがやらなくてはなりません。
共働きなのに、妻だけ家事をこなしているのは不公平ですよね。
共働きで夫婦で休日。妻は家事、夫は何もしない
仕事が休みでも、家にいるほうが普段できない家事をして忙しいですよね。
- 妻が一生懸命家事をしている間、夫がパジャマでリラックス
- 妻から手伝って!と言われても生返事
- 結局、何も家事をせず寝てばかり
毎回、ゴロゴロしていると妻だって共働きで疲れているのに一緒にいてもいなくても同じで離婚を考えるのは無理もありません。
なぜ、進んで夫は家事をしないか
妻はなぜ夫がすすんで家事をしないか、不思議だと思っているでしょう。
声掛けをしなくても、夫が積極的に家事をすれば不満がないのにと思ってしまいますよね。
夫は手伝いたい気持ちがあっても下記のことを気にしてしまいます。
- 家事・育児は女性が主体的にやる家庭が多く「手出ししにくい」と感じる。
- 下手に手伝って妻に怒られるのが怖いというのも、男性側の本音。
- 家事を勝手にやって怒られるのが嫌
- 以前勝手に家事をやったら文句を言われた
夫が気を利かせたつもりでも怒られる、男性側が手を出しにくい場合もあるでしょう。
家事をしないと理由で離婚できるか
家事をしない旦那にストレスがたまり、本気で離婚を検討している人もいるでしょう。
そもそも、旦那が何もしないという理由で離婚することは状況によって可能です。
- 話し合いで合意があれば協議離婚なら可能。
- 合意がなければ弁護士に依頼や裁判に発展したり早急の離婚は難しい。
すぐに合意が得られなくて我慢できないときは、別居も選択肢になりますよね。
離婚のタイミングを決める
離婚を決めるタイミングは大切です。
- 子供がいる場合は年齢によって親の離婚のとらえ方が違う
- 共働きでも自分の収入で生活できるか
- 引っ越す場合は住居を確保できるか
離婚をしたくてもすぐに行動をすることは、将来後悔することは間違いありません。
子供、自分のためにも慎重に考えましょう。
自分が置かれている状況を考えてみましょう
離婚をしたいときにすぐできれば、ストレスを感じませんよね。
でも下記のようなことがあると、すぐ実行というわけにもいきません。
- 共働きでも充分な生活費が確保できない
- 子供を引き取りたくても、離婚前の生活ができない
- 生活面で子供を不安にさせてしまう
将来のためにも収入面を確保して離婚に臨みたいですよね。
子供がいる場合は年齢のよって状況が変わる
思春期の子供がいるなら、特に気持ちを汲んでじっくり考えて離婚に踏みだすことも大切になります。
- 子供が思春期で多感な時期
- 子供が受験で家庭環境の変化に敏感な時
- 共働きでも、教育費の面で不安があるとき
自分の考えを貫くだけでなく、子供が少しでも過ごしやすく生活ができるように慎重に考えましょう。
子供が就学前のとき
子供が就学前は親の離婚しても順応しやすいでしょう。
- 入学、転校のタイミングなら姓が変わっても違和感を持つ人が少ない
- 引越しをともなっても、不思議に思う人がいない
- 姓が変わったことでいじられることがない
- 離婚で嫌なことがあってから、環境が変わって気分転換になる
思春期ほど周りに目が気にならずに、生活が変わっても受け入れられるでしょう。
子供が就学中のとき
小学校・中学校・高校・大学の入学前の離婚は、転校の必要もないため、適切なタイミングです。
そのため、離婚することを踏まえた受験先を検討しましょう。
子供がいないとき
子どもがいませんから親権や養育費などで悩む必要はありません。
もしも、慰謝料が期待できない状態の場合には、少しだけタイミングを待つのも賢い選択です。
あなたが離婚後も生活していく能力があるなら、離婚事由と配偶者や状況によって決めていきましょう。
離婚したいといっても相手の合意があります。
相手が納得できるように期間を設けて、それでも離婚の意思が変わらないときは自分の考えを貫いていきましょう。
デメリットも想定しておきましょう
離婚した時のデメリットも想定しておきましょう。
また妻は結婚時より、経済的に苦しくなってことも考えられます。
経済のこと、子供のことでデメリットの覚悟は必要ですよね。
共働きの夫婦が離婚を考えたとき、決めておきたいお金のこと
離婚を決めたときは、財産を分け合うことが必要になります。
事前に財産の種類と金額を必要になるでしょう。
財産分与
財産分与の対象となるのは、婚姻中に築き上げたすべての財産です。
プラスの財産だけでなく、ローンや負債といったマイナスの財産も分与の対象となります。
財産分与の対象となるプラスの財産
- 現金、預貯金
- 不動産(家、マンション、土地など)
- 自動車
- 積立式の保険
- 株式、投資信託、債券
- 貴金属
- 骨董品、絵画
- 家具、家電
- 退職金
財産分与は、もれがないようにしたいですよね。
- 自動車ローン
- 住宅ローン
- 日常生活を送るうえで必要となった借金
養育費
養育費は父母平等になるように支払うため、 両親のお互いの年収と子供の年齢・人数によって変動します。
子供の年齢については14歳を基準として、「0歳~14歳」もしくは「15歳以上」の2つの区分に応じて分かれます。
養育費の金額は基本的に父親と母親の話し合いで決定しますが、平成30年度の司法研究により発表された「養育費・婚姻費用算定表」を参考にします。(※令和元年12月23日公表)。
例えば、会社員の夫「年収600万円」で会社員の妻「年収300万円」の場合
子供が1人で0才から14才は
養育費は4万円~6万円です。
例えば、会社員の夫「年収600万円」で会社員の妻「年収300万円」の場合
子供が1人で15才以上は
養育費は6万~8万です。
一般的に15才以上のほうが教育費、食費などお金がかかるので上乗せになっています。
年金
年金分割とは、離婚時に、夫婦の婚姻生活中の厚生年金記録(年金額の計算の基礎となる標準報酬額)を、多い方から少ない方へ分割する制度です。
例)婚姻期間中の夫婦の厚生年金の標準報酬の総額が、夫が7000万円、妻が3000万円の合計1億円だったと仮定します。合意分割では、この1億円を分割するというイメージです。
元々の割合は、「夫7:妻3」ですが、合意分割により、最大で「夫5:妻5」へ、つまり、夫の標準報酬を5000万円(2000万円減額)に、妻の標準報酬を5000万円(2000万円増額)まで、改定できることになります。
割合を「夫7:妻3」から「夫5:妻5」の割合のことを按分割合といい、合意分割制度では、夫婦の話し合いなどによってこの割合を定めなければなりません。
共働きの夫婦が円満な家庭を維持することをシミュレーションしてみる
共働きの場合、忙しくて余裕がなくて離婚を考えてしまいます。
今からでも次のコツを意識して相手と接するよう心がければ、関係を修復できる可能性は十分にあります。
- 家事や育児をうまく分担する
- 相手の気持ちを考えて尊重する
- お互いに完璧を求めない
即、離婚と決めつけずに少し考えてみましょう。
家事や育児をうまく分担する
共働きの妻が今の家事・育児の分担に不満を感じているなら、1度すべての家事を紙に書いて一覧にして、具体的にどの家事がどちらの担当になっているかを洗い出してみてください。
家事内容を夫婦で共有し、お互いが納得できる分担の形を探っていきましょう。
- 夫の中には、実は家の中にどんな家事が存在するのかを把握できていない
- 自分の負担が妻に比べて軽すぎるとは気付いていないケースが多い
- 細かい家事も「文字のあらわすこと」によって、まず「こんなに細かい家事があるんだ」と分かってもらう
- 分担に明らかな偏りがあることを示して「夫の担当をもっと増やさなくては」という自発的に協力を引き出す
家事を分担するときに思いついたまま話すよりも、夫は妻の考えをわかってくれるでしょう。
相手の気持ちを考えて尊重する
妻が言われてうれしい言葉は、夫にとっても励みになる言葉になっていますよ。
- 夫が家事の担当をこなすことを当たり前と思わない
- 相手がやってくれたことに対しては常に感謝の気持ちを言葉で伝える
- 完璧でなくても大目にみる
家事は毎日毎日繰り返される終わりのない仕事なので、常態化になってしまいます。
だからこそ、感謝の言葉をかけ合うことでお互いに思いやる気持ちをキープすることがとても大切ですよね。
お互いに完璧を求めない
家事は生活をする上で欠かせないものですが、終わりがありません。
「掃除・洗濯は毎日しなきゃ」「料理はちゃんと作らなきゃ」と夫婦で決めたルールを守れなかったときに責めてはいけませんよね。
相手がルールを守れなかったときでも完璧を求めるとストレスが溜まるので、
- 洗濯はまとめてやればOK
- 料理はお惣菜を買って帰るのもOK
- たまには夫婦で外食しよう
お互いに完璧を求めずに柔軟に考えていきましょう。
まとめ
共働きなのに家事が妻だけに偏ってるときは真剣に決めることは下記のとおりです。
- 共働きの夫婦が離婚しやすい理由、共働きの離婚率は
- 共働きでも家事は妻が主体で、夫は手伝う感覚
- 離婚のタイミングは状況によって違う
- 共働きの夫婦が離婚を考えたとき、決めておきたいお金のこと
- 共働きの夫婦が円満な家庭を維持することをシミレーションしてみる
共働きで家事が偏ってるだけでは、離婚は難しいです。
妻や子供にとっても今後の生活が変わる大事なことですから離婚したいのなら意思をしっかりと持ち、あせらずに考えたほうがいいでしょう。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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